シーケンシャルモード時にレバーが元の位置に戻らない状態。
(Hパターンモードは問題なし)
早速分解して確認すると、中でキックバネが折れていました。
応急処置として、どこにでもある輪ゴムで対処することに成功。
以下修理方法です。
※分解は自己責任でお願いします。
●用意するもの
・輪ゴム 4~10個。
・六角レンチ(4mm, 3mm, 2.5mm) 各1本ずつ。
・プラスドライバー 1本。
・大きめのマイナスドライバー 1本。
・グリス(なくても大丈夫ですが、使用を推奨)
●分解方法
①上面のボルト(3mmの六角レンチを使用)を4つ全て外します。
※注意点
これはFanatec製品全般に言えることなのですが
ほぼ全てのボルトにゆるみ止め接着剤が使用されており
ボルトを回す際、非常に大きな力が必要となります。
くれぐれも六角がなめないよう、注意してください。
②レバーを持ちシフター上部を取り外し(慎重に行うこと!)
配線の根本のコネクタを引っこ抜きます。
配線は短いため、引っ張らないよう注意が必要です。
③下面のボルト(2.5mmの六角レンチを使用)を4つ外します。
このとき外すボルトは、一番外側の樹脂部品のものではなく
その内側のボルトとなります(要下写真参照)。
④側面カバーを外します。
これで下部の部品がむき出しになったハズです。
⑤写真のボルト(4mmと2.5mmの六角レンチを使用)を3つ外し、
Hパターンのプレートを取り外します。
写真奥に見える黒い線が折れたキックバネです。
これでキックバネが取り出せるようになったハズです。
また右側のプラスねじも両方外し、】←こんな形の部品も取り外します。
このねじに輪ゴムを引っかけることになるので
高さに多少の余裕を持たせてください。
●輪ゴムの取り付け方
完成形は上写真の通りですが、輪ゴムの引っかけ方に少しコツが必要です。
輪ゴムは3重にして使用するので、指だけで頑張るのは無理ですw
詳しくは下動画をご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=f1TdJLcdNYY&t=7s
なお作業後は下部・側面・上部をブロックのように重ねて
動作テストをしつつ、輪ゴムの数を調整してください。
(私はシフトアップ側3個、ダウン側2個で動作しました)
動作テストはボルトを仮止めしなくても大丈夫です。
手で押さえながら、レバーをガコガコ動かしてみてください。
問題なければ各部にグリスを塗り、バラした逆順に組みなおして完了です。
なお純正でベッタリくっついていたグリスの役割は
HとIの変換レバーをスムーズに動かすということと
キックバネが引っかかったりしないように、と推測できます。
なので最悪塗ってなくても動作には問題ありません。
各部が摩耗したりして、寿命は縮みそうですが。
●補足
今回壊れてしまったキックバネは、Hシフト時に
一切の負荷がかからない仕組みになっています。
なので不必要なときはHシフトモードにしておくことをお勧めします。
一応使えるようになったとは言え、
気持ち悪いくらい感触が軽いので、まだまだ修理は終わりません。
次回に続く... →次回
-おまけ-
注意を怠ってボルトがなめるとどうなるか。写真左上に注目。
→フライスでボルトごと削り取りました
0 件のコメント:
コメントを投稿